Google法的削除リクエスト関連の実例(拒否の例)
Googleの法的削除リクエストに関して、過去の例(ただし拒否回答。また、某とは全く別の案件についてです)を入手しましたので、その一部を申請者様の許可を得て公開させていただきます。ご参考まで。
(1)X月X日、削除リクエスト送信。同時に自動回答メールが届く。
(Google は、既にウェブ上に公開されている情報を集約しているに過ぎません。・・・のパターン)
※この自動回答メールには2種類あります。一つは上記のパターン、もう一つは「Google では、そのようなご連絡を毎日多数受領しており、お送りいただいたメッセージは対応すべき案件として処理待ちの状態になっております。」のパターンです。前者の場合はそのまま待っていても回答が来ない可能性が高いため、そのメールに対して返信する形で再度要望を送信すべきです。
(2)翌日、自動回答メールに対して追加意見を書いて送信
(3)6日後、本回答が届く
「このたび Google では、下記 URL について措置を講じないことを決定いたしました。
(申請URL)
ご指摘のコンテンツの件につきまして、ご懸念をお察しいたします。しかし Google では、該当するコンテンツを第三者のウェブページから削除するよう働きかけをすることはできません。Google はウェブ上に公開されている情報を集約および整理しているに過ぎず、ご指摘のあったページに掲載されているコンテンツを管理する立場にはないことをご承知おきください。対象のページは、検索結果から削除されても、ウェブ上から削除されるわけではありません。ご懸念のウェブサイトの所有者と直接協議されることをおすすめいたします。(略)
以下の URL につきましてご連絡いたします。
(申請URL)
最新の状況について確認いたしましたところ、ご指摘のウェブページは現在、Google 検索結果に表示されていないか、削除されております。この問題に関して引き続きご懸念がある場合は、Google 検索結果ページに表示されている当該ページの URL をお送りください。(略)」
(4)2日後、反論メールを送信する(申請URL一部変更)
(4)4日後、回答メールが届く(上と全く同じ文章)
(5)同日、再反論メールを送信する(申請URL一部変更)
(6)なんと40分後、回答メールが届く(ただし上と全く同じ文章)
(7)即反論メールを送信する(申請URL一部変更)
(8)翌日、回答メールが届く(ただし上と全く同じ文章)
以上で申請を断念、という流れです。以下にこのやり取りからわかったポイントをまとめます。
①初回の申請から1週間程度で最初の回答が来た
(この事実からすると、何週間待っても回答が来ない、という場合はスパム扱いされている可能性も考えられます。単純に混雑しているから、ということも勿論考えられますが。)
②メールのやり取りの過程でURLを変更しても一応審査は行っていたと思われる(Googleからのメールには次の記述もありました。「以下の URL の確認を試みましたが、問題のコンテンツを特定することができませんでした。この事案についてなおご懸念が払拭されない場合は、問題のコンテンツを Google で特定できるよう詳細な情報を添えて、このメールにご返信ください。Google では、お客様のリクエストについてさらなる調査を行います。」)
③最初の回答が来て以降のメールは回答が超早い
(拒否で確定していたから早かっただけかもしれません)
④公開されたのは、初回の申請内容のみっぽい
(見落としているだけの可能性はあります)
⑤拒否されたのに公開はされている
(この点は問題だと思います。公開する必要あるのでしょうか?)
以上のことから考えると、100件とか200件をまとめて申請するよりも、まずは1件だけで申請しておいて、交渉の過程で申請URLを増やしていくほうが効率的かつ安全性が高いように思います。ただこれも推測であり、情報がまだまだ不足していることは付け加えておきます。また、個人情報を消したいという方は、くれぐれもDMCA申請と間違えないようご注意ください。