「不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関するコンテンツを Google から削除する」
長文になりますが、ご容赦ください。Googleの削除申請に関する考察であり、申し訳ございませんが結果を保証できるような内容ではありません。情報共有のために書くものです。
Googleの削除ポリシーの中には、5つの項目があります。
そのうちのひとつが、タイトルの「不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関するコンテンツを Google から削除する」です。リンクは以下。
不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関するコンテンツを Google から削除する - Google 検索 ヘルプ
上記リンク内にあるフォームは以下です。
Google からの情報の削除 - Google 検索 ヘルプ
このフォームは、以下の「法的な削除リクエスト」とは異なるものです。
では、この「不当な~」について、記載された文章を引用しながら私見を述べていきます。ただし、私自身はまだこの申請を行っていませんので、あくまで「私見」であり「仮説」です。間違っている可能性もあるとのご認識のうえで読み進めて下さい。さて引用します。
「個人に関するコンテンツを他の人によってウェブサイトに投稿されることは、被害者にとって苦痛である可能性があることを Google は認識しています。さらに、そうしたコンテンツの削除を依頼する際に、サイト運営者やその他の代理人から料金の支払いを求められたとなれば、不安はいっそう深まることでしょう。」
⇒認識したうえで、そういった対応なのですね、と嫌味を言いたくなりますが、例えば5ちゃんねるの某コピーサイトや、某dbはこの記載にもろに該当しますね。
「状況によっては、そのようなコンテンツへのリンクを Google の検索結果から削除できる場合があります。」
⇒その状況というのが全く教えてもらえないので皆苦労している訳です。しかし、この記載からすると、削除には条件があることがわかります。
「削除リクエストを送る際は、Google において検討するために必要な以下の要件を満たしていることをご確認ください。」
⇒この先の箇条書きされた要件は非常に重要です。
「・送信した URL のコンテンツで言及されている本人である」
⇒この記述から当然ですが、実名での申請が必須と考えます。
「・ウェブサイトはビジネス レビュー サイトではない」
⇒ここは問題ないでしょう。
「・ウェブサイトの削除方針により、コンテンツの削除に料金の支払いが必要となる」
⇒ここも(基本的には)問題ないと思います。つまり、某1や某2に関しては、Googleに検討させる3要件を全て満たしていると考えます。※ただし、料金の支払いが必要となる証拠を求められる可能性があります。その場合、個別にそれを確保するのは危険が伴います。しかし某dbの場合はサイト上には明示されていません。対応策として、@nuco_jpさんがツイッターでアップされているメールの画像を添付してあげるのが良いのではないかと考えます。
続きます。「フォームに記入する際のヒント」にも、重要なことが書かれています。
「1.削除をリクエストするコンテンツのタイプとして、[不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関わるコンテンツ] を選択してください。」
⇒ここを間違えると、それだけで「対象となるようなコンテンツを特定できませんでした」になる可能性が大である(当然それだけではないのでしょうが)と考えます。
「2.削除するには、次の情報をご入力ください。」
⇒当然、全ての事項を正しく記入する必要があります。特に、最後の「サイトの削除方針が不当であると思われる理由の説明」はしっかりと記入しなければなりません。
では、フォームに沿って考えてみたいと思います。以下フォームを開いてみて下さい。
Google からの情報の削除 - Google 検索 ヘルプ
上から見ていきます。
「削除対象となる可能性のある情報」
ここは特に選択肢や記入すべき場所はありません。ですが、ここに書かれたものの中には、「名前と住所」はありません。ここが弱いところです。
「その他の情報を削除する」
名前と住所は、「その他」に該当すると思われます。ここにDMCA削除リクエストやその他法的要請のリンクがありますが、とりあえず無視です。
「該当するリンクをクリックしてください」
ここは、上側の「Google検索に表示される情報を削除する」を選びます。下の「Google検索に情報が表示されないようにする」でも良さそうですが、これを選ぶと「ウェブマスターですか?」と聞かれ「いいえ」を選ぶとゲームオーバーになります。なんなのこれ。たけしの挑戦状かよ。
「削除したい情報:」
ここは「Googleの検索結果とウェブサイトに表示」を選びます。ここも「Googleの検索結果にのみ表示」を選ぶとキャッシュの削除とみなされゲームオーバーです。なんなのこれ。ときめきハイスクールかよ。
「サイトのウェブマスターに連絡しましたか?」の文章の下にチェック〇があります。この選択肢は、「はい、削除します」を必ず選んでください。
※「いいえ、削除しません」という日本語は、「ウェブマスターに連絡しましたが、相手が削除をしてくれないのです」という回答のように読み取れなくもないのですが、英文を見ると「はい、削除します」のところに「YES」としか書いてありません。つまり連絡しましたか?に対する答えは「はい」が適切です。
上記を選ぶと、さらに「削除したい」と書かれたチェック〇が現れますが、ここは「名前や電話番号などの個人情報」を選びます。
さらに現れたチェック〇の中から「住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報」を選びます。
すると、その下に悪文が表示されます。曰く「Google が検索結果からコンテンツを自由裁量で削除することは、ほとんどありません。」他人事ですね。時々はあれ。このあたりはスルーし、下のほうに更なるチェック〇が出てきます。
そこは「はい、コンテンツは現在も公開されています」を選びます。
ここまで選んで、ようやく個人情報を記入するためのフォームが登場します。
「以下で報告する URL で言及されている人の氏名」
⇒当然ですが実名必須と考えます。
「ご自分の名前(他のユーザーの代理の場合)」
⇒ここは、ご家族の代理として申請する場合等です。代理の場合は、その下に対象者との関係性を記入します。
「国」は当然「日本」、「連絡先メールアドレス」を正しく記入してください。
この下からは具体的な削除リクエストの内容になります。
「検索キーワード」
これは、例えば「名前」「名前+住所(の一部)」「site:(ドメイン) 名前」など、自分の対象として考えられるキーワードで実際に問題のサイトがヒットするものを、できるだけ多く記入します。
「Google がリクエストを適切に処理できるように~」
ここには、Google 検索結果ページの URL を入力します。サイト自体のURLではなく、検索した結果のURLです。その下のリンクにURLの取得方法が記載されていますのでしっかりお読みください。
「報告するコンテンツを表示しているウェブページの URL」
ここには、サイト自体のURLを記入します。自分の情報が含まれているページのことです。この枠に自分の情報が含まれていないページを入れてはいけません。
「報告する URL ごとに、連絡先情報(住所、電話番号、メールアドレス)の代表的なスクリーンショットを 1 つ以上アップロードすることをおすすめします。」
この機能を使って、スクリーンショットを添付します。取得の仕方はその下の「スクリーンショットを撮る方法」を参照ください。どうしてもできなければ、無しでも申請はできます。
「他に追記事項があればご記入ください。」
個人的意見ですが、私はこの欄が肝だと考えています。ただし、何が最適なのかは個人の見解ですが、一応いくつか思う所を書いておきます。
・この欄を用いて「サイトの削除方針が不当であると思われる理由の説明」をしっかりと行う
・運営者及びホスト先は絶対に正当な理由による削除に応じないことを強調する
・見ればわかるだろ的なことは一切書かず、いちいち説明する
・感情は基本的に不要だが、具体的に起きたことや困っていることは書く。記載されたことで起きるであろう事態を想像し、それを「書く」
(例:知り合いに知られるのではないかと毎日恐怖に怯えています。そのため仕事にも集中できずミスを繰り返しており、もう疲れ切っています✖ 知り合いに知られた結果、周囲の人に言いふらされてしまいました。不本意な態度を友人に取られたことをきっかけにうつ病を発症し、そのせいで仕事に大きな支障が出ています。今月は殆ど出社できず、収入が1/3に激減しました〇
その下の、署名と日付を記載したら送信ボタンを押して完了です。恐らくはノウハウが必要だと思われますので、たくさんの人が色んな考えで申請し、(安全な形で)情報を集約できるといいなと思っています。ただ、私には残念ながらそれを実現できるアイデアはありませんが・・・