個人情報ほご自治会

インターネット初心者が、ネットに溢れる悪意と戦う為の知恵を共有する場所

対処の手順

個人情報ネット晒し問題の対応方法を手順としてまとめました。過去記事の改修も含めて、別途ブラッシュアップしていきます。これとは別に、毎日やるべきルーチンワークも別途記事にしたいと思います。なおPC前提の説明にしています。

 

①エゴサーチする

Googleでご自分の名前を検索し、不利益な情報や問題となるサイトがでてこないかを探します。このときついでに、検索結果に出てきたサイトのうち上位に表示されても問題ないものは、片っ端からクリックしておきます。逆に問題となるサイトが出てきても、検索結果は絶対クリックしないでください。ランクの上昇に繋がります。また、エゴサーチのワードですが、名前以外に不利益となる単語を組み合わせて検索しないでください(関連ワード対策です)。「名前」のみで十分だと思います。

 

検索結果に問題となるサイトが出てきたら、次の手順で作業を進めます。

 

②証拠の保全

(1)Google検索結果の証拠保全

Google検索結果のページ自体を証拠として保存します。方法は以下記事をご参照ください。

証拠の保全_pdfファイル化 - 個人情報ほご自治会

ページ全体のスクリーンショットの撮り方 - 個人情報ほご自治会

 

(2)Googleへ「フィードバックを送信」する

検索したついでにGoogleへフィードバックを送信しておきます。「こんな違法サイトを上位に出さないでください」「いい加減対応しろ」等言いたいことを言いましょう。検索結果の最下段にある「フィードバックを送信」をクリックするとウインドウが立ち上がります。「問題点やご意見をご記入ください」の枠内にクレームを書いて「送信」します。ここの使い方は別途説明したいと思っています。

 

(3)問題となるサイトの証拠保全

次に、問題となるサイトを訪問し、証拠を残します。このとき、エゴサーチのGoogle検索結果をクリックして訪問することは避けて下さい。右クリックでリンクのアドレスをコピーし、ブラウザにそれをペーストして直接訪問することを推奨します。検索結果が上昇するのを防止するためです。証拠保全の方法は上と同じです。できるだけ問題となるサイトには訪問したくないし滞在したくありませんので、手短に済ませて下さい。余計なリンクもクリックする必要はありませんが、サイトのトップページや連絡先その他サイト側の主張も合わせて保存しておくと良いと思います。サイト内に検索機能があっても使わないでください。

※この作業を行うとき、サイト運営者側にIPアドレスを記録されてしまう恐れがあります。非常に大まかな住所が割れる可能性があるのと、役所や警察や会社等特殊な場所からのアクセスはバレます。それを威嚇として用いることもできますが、そうでなければVPN等でIP隠匿しておくのが無難です。面倒でしたらスマホのテザリング機能でPCをネット接続し、それでアクセスするのが手っ取り早いと思います。

 

次のステップは、削除要請や通報相談になります。相手は大きく3つに分けられます。行政(個人情報保護委員会や法務省人権擁護局、警察等)、サイト運営者側(ホスト会社やドメイン管理団体等)、そしてGoogle等のサーチエンジンです。

 

③削除要請と通報相談を行う

(1)行政機関等

例えば個人情報データベースを許可なく公開するような悪質サイトの場合は以下記事を参照なさってください。

ネット経由の通報先 再まとめ(12/4) - 個人情報ほご自治会

また、削除要請先を調べる方法がわからない場合は、違法・有害情報相談センターで調べてくれます。おすすめです。

違法・有害情報相談センター

ただし、ここが教えてくれた内容を100%そのまま行うことは危険が伴う場合がありますので、その点だけはご注意ください。具体的には、悪意をもって運営している者に、わざわざ自分が誰だか名乗って削除を要請するのは危険、という意味です。

 

(2)サイト運営者側

掲示板への投稿や画像アップローダーへの投稿等の第三者が運営するサイトであれば、そこへ削除申請すれば、多くの場合はすんなり応じてくれます。サイト内にある連絡先を確認するか、不安があればやはり「違法・有害情報相談センター」を利用するのが良いです。あるいは法務省人権擁護局でも、代理で削除申請してくれる場合がありますので、まずはメールや電話などで相談してみてください。

 

サイト自体が悪意ある人物によって運営されている場合は、運営者に削除を要請しても応じないでしょうし、匿名で運営している場合が多いです。しかしサイト内に運営者の連絡先が無くても、whois検索などである程度の連絡先情報を得ることができます。サイト運営者自身に問い合わせるのではなく、その上位に苦情申し立てし、削除を要請します。その連絡先の探し方ですが、一番間違いないのは上で紹介した違法・有害情報相談センターに問合せすることです。ただし、センターから教わった方法を全て真に受けて、過度に個人情報を入れて要請しないようご注意ください。ハナから削除に応じるつもりのない運営者に余計な情報を与えてしまう場合があることも想定したほうが良いです。センターはそこまで配慮した回答をしてくれません。また、ホスト先に苦情を入れても、サイト運営者にそのままメールを転送して終わり、という対応をされることがあります。そこに個人情報が入っていると全部運営者に転送される恐れがあります。

 

(3)サーチエンジン対策

サイト側が削除に応じないか、時間がかかることを想定し、Google等のサーチエンジン側に対処を要請します。Googleの場合ですと、「法的な削除リクエスト」と「Google からの情報の削除」のふたつのフォームを使います。

Removing Content From Google - Legal Help

Google からの情報の削除 - Google 検索 ヘルプ

場合によっては、「フィッシング詐欺の報告」を行ってください。不正マイニングは以下フォームを使用できると思います。

フィッシング詐欺の報告

上記に関する説明は、別途記事でまとめ直します。

Yahoo!に関しては、Googleから消えればYahoo!からも同時に消えます(スニペットが消えれば消えます)。ですが削除に関しては独自対応しているようなので、並行して削除要請は行ったほうが良いと思います。

Yahoo!検索結果からの除外申請 - 個人情報ほご自治会

Bingも同様ですが、まあ使っている人が少ないので後回しでも良いかもです。申請ページの挙動が今変なので今回は省略します。かわりに参考ページを以下に。

https://help.bing.microsoft.com/#apex/18/ja/10016/0

 

まずはここまでです。そして無事サイトが閉鎖されても、それで終わりではありません。サイトが閉鎖されても、しばらくはGoogle検索結果には表示されます。それでは困るので、Googleに対して速やかな削除を要請する必要があります。

 

④Googleキャッシュを削除する

具体的な手順は、以下を参照ください。

Google「古いコンテンツの削除」:個人情報をGoogle検索結果から消したい!①_ - 個人情報ほご自治会

これを行って検索結果に出て来なくなったら、ようやく原状回復完了と言えるのではないかと思います。なお上記内容では、警察への被害届提出や告訴等に関しては触れていませんが、個々の状況に応じてそのような対応も積極的に視野に入れるべきだと考えます。

 

以上です。リンク先も含めて別途修正していきます。