個人情報ほご自治会

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個人情報保護法改正_閣議決定待ち

前回の記事で触れていますが、個人情報保護法改正の法律案が閣議決定待ちの状態まで進んでいます。

chizunokai.hatenablog.com

閣議決定ってどういうことだってばよ?ということで過去の流れをおさらいしてみます。前回の個人情報保護法改正のとき、どういう流れで進んだのかを調べてみました。

 

〈個人情報保護法〉 改正案が閣議決定/中小企業も個人情報取扱事業者の対象に | 行政団体 | 日本流通産業新聞 | 日流ウェブ

 

こちらの記事によりますと、2015年3月10日に個人情報保護法の改正案を閣議決定した、とあります。そして同日中に衆議院に提出されています。今回もこれと同じ流れになると思われます。つまり「内閣提出による立法」として進められます。さらに詳しく確認してみます。以下は日本データ通信協会の研究会資料のpdf直リンクです。

 

https://www.dekyo.or.jp/kenkyukai/data/2nd/20150628_doc1.pdf

 

上記資料によると、法案は内閣委員会にかけられています。そしてだいたい2か月くらいの期間をかけて、あーでもないこーでもないと審議した後、5月20日に原案のまま可決。翌21日に衆議院の本会議に提出され、可決しています。さらに同日中に参議院に提出され、こちらでも内閣委員会で審議されています。8月27日に可決。

この過程で修正されたため、再度衆議院に提出となり本会議にかけられ、最終的に2015年9月3日に可決し成立しています。つまり、閣議決定から法案成立までに大体半年もかかっているんですね。まー長いです。ちょうど日本年金機構の情報漏えい事件が発生した影響もあって時間が掛かった模様。

www.mhlw.go.jp

 

さてさて、法改正されたら即日施行されるかというと、まあそんなことはないわけです。前回改正のときは公布が2015年9月9日で施行が2017年5月30日。なんと1年8カ月以上の猶予期間が設定されました。生活や企業活動に影響が大きい場合ほど長い期間が設定されるということです。今回はどうでしょうか。超個人的には遡及してでも罰して欲しいくらいですが・・・法律の名前通り「個人の情報」をしっかり「保護」できる意味のある改正案になっていることを期待しています。ただ、コロナウイルスの影響でそれどころではない雰囲気なのも気がかりです。