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Google「古いコンテンツの削除」個人情報をGoogle検索結果から消したい!(2020/8/2更新)

Google及びYahoo!の検索結果から、表示されて欲しくない内容を消す方法について解説する記事です。この方法は、対象となるページや書き込み内容等が既に消えていることが前提になります。※まだ消滅していない場合は、サイト運営者側に連絡を取り消してもらう必要があります(ただしこれは運営者が善意の第三者である場合の話です。運営者に悪意がある場合、自分で連絡を取るのは危険を伴います)。よくわからなければ、違法・有害情報相談センターへ相談することをおすすめします。詳しく手順を説明をしてもらえます。

 なおYahoo!はGoogleの検索エンジンを流用しているので、Google検索結果から消えれば自動的にYahoo!からも消えます。この辺は色々あるので、別記事も参照ください。業界も昨今のネット誹謗中傷問題への対応を余儀なくされており、今後色々改善していくことが期待されています。

 

さて「仮の話」ですが、ある悪質なサイトが発生し、そこにあなたの個人情報が何かしらの不名誉な内容を伴って掲載されてしまったとします。その結果、あなたのお名前をGoogleで検索すると、悪質サイトが検索結果に出てくるようになってしまいました。これは困る!ということで行政等に相談した結果、行政からサイトに対して指導/命令等が行われました。そしてサイト運営者は警察の捜査を恐れ、サイトを消して逃亡したとします。無事サイトは表示されなくなった訳ですが、Googleであなたのお名前等を検索してみると、いまだにその悪質サイトが表示されてしまう。そういう場合の対処法がこの記事の内容です。「古いコンテンツの削除」についてご説明する記事です。

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古いコンテンツの削除

 

※サイトが健在な場合は、この記事とは別の方法でGoogleに申請する必要があります。

法的な理由でコンテンツを報告する

この場合はGoogleが申請内容に対して応じるかどうかを個別に判断することになります。「サイトの内容」によりますが、一般的にGoogleはなかなか削除に応じてくれないと言われています。私の意見としては、このような場合はまずは「法務省の人権擁護局」と「違法・有害情報相談センター」に相談されることをお勧めします。この話は、別記事でまとめ直します。

 

さて話を戻します。ここで説明するのは「サイトが消えている」が「Google検索には出てくる」場合の対処法です。簡単にいいますと、以下の3つのステップで行います。

 

①削除したい対象のURLをメモする

②Google削除申請のページから、そのURLを入力・申請する

③数日待つ

 

 

これだけです。誰でもできます。この申請はPCからでもスマホからでもできますが、ここではPCから行う場合をご説明いたします。その前にQ&Aを。

 

Q:ホームページがまるっと全部消えたんだから、Googleからも全部消えるんじゃないのか?

A:まあそうです。そうですが、なかなかGoogleからは消えない場合があります(放っておいてもいつかは消えると思われますが、いつになるかは不明確です)。検索に出てくるのは、最新の状態ではなくGoogleが適当なときに記録した過去データなのです。放置した場合、それが消えるのは気まぐれGoogleさんが次にサイトを訪問したタイミングです。今日かもしれませんが、来年かもしれません。なので、できるだけ早期に削除申請したほうが良いというわけです。

 

Q:申請するURLって、何を入れればいいのか?

A:ページ内ならどこでも良いわけではありません。勿論ホームページのトップページを入れとけば全部消えるなんてことはないです。あくまで「Google検索にでてきたページのURL」を申請しなければなりません。複数ある場合は、それぞれ全部申請する必要があるということです。

 

Q:どうやって申請するURLを探せばいいのか、よくわからぬ

A:Googleで検索した結果として出てくるURLのうち、消したいURLがそれぞれ対象です。また、次の方法を使えば、対象サイト内に限定した検索を行うことができるので簡単です。Googleの検索枠内に、次のように入れて検索します。

 

site:(ドメイン名) スペース (さがしたいもの)

 

※ここで注意:この検索方法は、「例の件」に代表されるように、サイト側がまだ健在な場合は使うことをお勧めしません。サイト運営者側に検索ワード情報が伝達する可能性があるからです。もし行うとしても、必要最小限にとどめたほうが良いと考えます。

 

例えば本ブログのトップページURLは「https://chizunokai.hatenablog.com/」ですが、ドメイン名は「chizunokai.hatenablog.com」になります。つまり//と/の間がドメイン名です(www.は不要です)。site:をドメインの前に付けて検索すると、「そのページの中で探しなさい」という指令になります。例えば本ブログの中から「自治会長」という文字列を探したい場合は、以下のように検索します。

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Google検索での見つけ方

検索結果に「約115件」とありますが、これは本ブログ内の115個のURLに自治会長という文字列が含まれていたことを示します。例えばもし本ブログが悪いサイトであり、勝手に自治会長さんの個人情報を掲載していることが判っている場合は、このようにして探し出すことが可能です。

ただしこの方法で調べたからといって、必ずしも全てを網羅できている保証はありません。あくまでGoogleが貯め込んだデータの中から探しているだけです。あんまり新しいものは検索に出て来ない場合もありますし、逆に既に消えているのに出てくる場合もあります。ただGoogle検索から特定のサイトの中にある情報を探して削除したいのであれば、この方法で探すのが一番確実簡単です。

 

検索結果から削除したい(削除すべき)URLですが、上記画面の青文字タイトル部分あるいは緑色の文字列上でマウスを右クリックし、「リンクのアドレスをコピー」を選べばコピーできます。サイトを開く必要はありません。サイトが健在な場合は、むしろ開かないほうが良いです。開かないでください。このようにしてコピーした削除用URLは、メモ帳ソフトなんかに記録しておくと良いと思います。手書きでメモってもいいですが、後で大変だと思います・・・

 

 

では、次のステップに移ります。今度は、Googleの所定のページにアクセスし、先ほどメモったURLを入力して申請していくわけです。あらためて申しますが、この申請は誰でも簡単にできます。勿論お金は一切不要です。この作業を弁護士や削除屋に頼む必要は全くありません。そのために必要となる準備がひとつあります。

 

1.Googleアカウントを作成する

既に持っている場合はそれを使ってください。無い場合はGoogleアカウントを作成する必要があります。 詳しくはこちらをご覧ください。

Google アカウントの作成 - Google アカウント ヘルプ

Googleアカウント=メールアドレスを作成後、Googleにログインした状態で申請を進めていきます。

 

2.古いコンテンツの削除を申請する

申請用のページから、先ほどメモしたURLを、ひとつずつ入力・申請していきます。所定の枠内に消したいURLを記入し、送信するだけです。簡単ですが、さらに以下で詳しく説明していきます。まず、Googleアカウントにログインした状態で、以下のリンクにアクセスしてください。

 

古いコンテンツの削除

 

ちなみにアカウントに未ログインの状態で上記にアクセスしても、ログインを促されると思いますのでそのときにログインすれば大丈夫です。

上記にログインした状態でアクセスすると、以下の画面になります。そうしましたら、後は以下の2ステップを行います。

①枠内に消したいURLをコピー&ペーストする

②「削除をリクエスト」ボタンをクリックする

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申請画面

 基本的にはたったこれだけです。この「削除をリクエスト」を行うと、URLの解析作業が行われます。申請したページ全体が既に削除されていた場合は、以下のような結果が表示されます。そしたら左下の「削除をリクエスト」を押して完了です。

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URL分析結果(ページ消滅済の場合)

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リクエスト完了

上記のOKを押すと、もとの画面に戻ります。最上段に申請したURLが表示され、ステータスは「保留」となります。後は待つだけです。通常、数日(2~3日)かかると思います。数日後、同じページにアクセスしてみてください。

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削除申請後のステータス

 申請していたときに表示されていた「保留」が「削除済み」になっていれば、検索結果からは完全に消えている筈です。確認の為、Googleで検索してみてください。先行してスニペット(ページの説明文)が消えるようです。

ちなみに、この「削除済み」状態では、Google側はまだデータ自体を所有しています(ちなみに右端の「再登録」を押すと検索結果に再度表示されるようになってしまいます)。このまま(数日程度)待っていると今度は「期限切れ」に変化します。これでようやくGoogle側のデータも削除されます。・・・される筈なのですが、稀にしばらくしたらまた検索結果に出てくる場合があるようです。ですが大抵の場合は気にしなくても大丈夫かと思います。この理由は私にはわかりません。過去のフォーラムを読んでも理由がわかりませんでした。中の人は「特殊な調べ方をしているだけだから、気にしなくても良い」というようなことを書いていましたが、そうでもないような。

 

以上は、問題となる検索結果の元となるページ自体が削除されていてる場合です。

 

一方、対象のページ自体は消えずに存在するものの、対象の「書き込み」自体は消えてる場合もあるかと思います。例えば掲示板サイトに個人情報の削除を要請したところ、全体の削除はされずにその書き込み部分だけ削除された場合です。5ちゃんねるへ書き込みの削除申請して認められた場合は、これに該当します。この場合は、URLの分析結果が以下のようになります。

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URL分析結果(ページ非消滅済の場合)

「はい」にチェックをいれ、「次へ」をクリックします。すると以下のウインドウが表示されます。

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キャッシュとスニペットを更新することで削除する

さらに、「スニペット・・・」にチェックをいれ、「次へ」をクリックします。

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削除された内容の一部を記入する

このとき、枠内に「検索結果には含まれるが、最新のサイト上では既に消えた文言の一部」を記入します。例えば、検索結果にあなたの名前や住所がヒットしたが今はサイト上ではその部分のみ削除されている場合、その名前や住所の一部をここに記入してやる、というのが本来の申請方法です。ですが別に真面目に入れなくても通ります。例えば「A」とだけ入れれば大丈夫です。後は「削除をリクエスト」を押して完了です。

要するに、Googleに対して「検索結果に含まれているデータは古いです。最新のサイトでは、この部分はもう消えてます。至急Googleが持っているデータを更新してください。また、対象ワードが消えている以上は、検索結果からこのサイトを外してください」という申請をするわけです。

こちらも数日待てば検索結果から消えます。ただし、この方法でもうまく消えないことがけっこうあるようです(ステータスが「拒否」になる場合です)。この場合は、何度かしつこく試してみるか、とりあえず待つしかありません。

 

なお、この削除リクエスト送信後に「エラー このURLの削除リクエストは既に行われています。」と表示されることがあるかもしれません。その場合は、(あなた以外の)誰かが既にそのURLの削除を申請していた、ということです。同じURLを重複して申請することはできない仕様です。その場合はとりあえず「待ち」です。数日後、Google検索して消えていればOKです。あるいは、消えていることを確認できたとしても念のため再度申請してみても良いと思います。一度削除されたURLは、再度申請できるようになります。自分が関連するURLは、自分の手で消したほうがすっきりしますので。

 

以上となります。長々とご説明しましたが、一度理解し経験すれば非常に簡単ですし、おそらく誰にでもできる申請です。この程度のものであれば、弁護士や削除屋その他に依頼する必要は全くないと思います。もし機会があれば(無いほうが平和で良いのですが)、今後の経験値を積むためにも、ぜひご自分でトライしてみてください。そしてもし余裕があれば、出来る範囲で構いませんので、他の方の分まで削除申請しといていただけると、被害が少しでも小さくなるのではないかと思います(悪質サイトに個人情報が大量に掲載されていたが、サイトが消滅した、というような場合の話です)