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群馬県インターネット上の誹謗中傷被害者支援条例(仮称)

群馬県では、インターネット上の誹謗中傷に対応する独自対策として「群馬県インターネット上の誹謗中傷被害者支援条例(仮称)」の制定に向けた検討を進めているのだそうです。以下。

www.pref.gunma.jp

群馬ローカルな取り組み(失礼!)かと思いきや、有識者会議のメンバーは東京都の人が中心のようなので、力は入っているように思います。

また、上記に関する産経新聞の記事は以下です。

www.sankei.com

記事によると予算を400万円確保して相談窓口を設置、悪質事案は無料で弁護士が削除手続きや加害者特定などの法的手続きの助言も行うとのこと。「助言」ということなので、弁護士を無料で立てられるってことはなさそうです(それなら予算400万ではすぐ枯渇するでしょう)が、良い取り組みではないかと思います。自治体単位ではこういう相談をしようと思っても窓口がなく、情報量も対応ノウハウも不足しているのが現状です。せいぜい弁護士無料相談会くらいではないでしょうか。「この問題に詳しい相談員を配置」の詳しさ次第かもしれませんが、国でなく自治体単位のほうが、より細やかな取り組みができるのではないかと思います。例えば個別に被害が発生した(近所の人に嫌がらせされた)とか、学校内でいじめ問題が起きた場合などの対応ですね。県生活こども課内に窓口を設置、というのも主に児童生徒からの相談を想定しているのでしょう。個人的な意見としては、行政の相談員や弁護士だけでなく、地元警察ともきちんと連携を取れるようにして欲しいところです。ネットの誹謗中傷について警察に相談に行ったら、ネットに詳しくない警察官に対応されて「そんなの気にしなければ良いのでは?」と言われてまともに取り合って貰えない、というのは割と良く聞く話ですので。悪質な事例は、地元警察でこの問題に詳しい担当者へ取り次げるようにすべし。

今後他の自治体でも、同様の取り組みや条令整備は行われていくことになると思います。上記有識者会議でも触れてますが、炎上しない環境作りもすごく大切なので、ここは長期的な視野で地道に取り組んでいって欲しいです。