個人情報ほご自治会

インターネット初心者が、ネットに溢れる悪意と戦う為の知恵を共有する場所

KY

建設現場や工場なんかで災害を防ぐ為の方法として、KY活動ってのが行われています。空気嫁じゃなくて、危険予知のほうです。

よーするに、何かを始める前にあらかじめ発生しそうな災害を洗い出し、じゃあそれを防ぐためには何をどうすればいいか、対策を考えるという感じの活動です。

例えば車で遠出するとき、何が起こり得るか?

・高速でガソリンが切れるかも⇒高速乗る前に入れておく

・渋滞で遅れるかも⇒迂回ルートを確認しておく、早めに出発する

とか、こういうのも日常生活におけるKY活動と言えますね。

 

こうやってブログで記事を書くときも、こんな事を書くと見た人がどう思うだろうか、意図が伝わるだろうか誤解されないだろうか・・・という事は一応考えています。ですので、書いたけれど公開していない記事もじつは沢山あります。怒りをエネルギーにして書き殴ることもありますので、それを勢いで公開すると面倒なことになるかもしれません。危険危険。意図がよくわからない記事があったら、きっと何か腹立つことがあったのね、と思ってスルーしてください。

 

さて話は変わりますが、今年の4月1日から、個人情報保護法の改正法が施行されました。この改正の目玉のひとつは、16条の2「個人情報取扱事業者は、違法又は不当な行為を助長し、又は誘発するおそれがある方法により個人情報を利用してはならない」だと思っています。

この条文は、委員会が案を作成しそれを公開して国民から意見を募り、国会を通過して成立したものです。国会審査の中では上記条文についても触れられており、その具体例として例のマップのことが実質名指しされました(議事録残ってます)。私の知る限り、この過程において「そもそも国が公開しているのだから、不当な差別を助長しているのは国だ」という意見は出ていませんし、パブリックコメントの中にもマップの件を具体的に出して反対する意見はありませんでした。逆に具体名を出した賛成意見は山ほどありましたが・・・。

 

つまり、「法で官報に載ることが決まっているのだからガタガタ抜かすな。わかってて手続きしたんだろ?国が公開しているものを集約しネット公開して何が悪い。文句があったら国に言えば?」という意見に対しては、「改正法で違法だと明確化(※ガイドラインに具体例として記載)されたよ。あなた成立前に反対意見出してないじゃん。国会審査でも具体例出たけどそれに対して指摘反論特に無かったよ?なんで成立施行されてから突然言い出すの?」というブーメランが刺さると思うのですが。