個人情報ほご自治会

インターネット初心者が、ネットに溢れる悪意と戦う為の知恵を共有する場所

Twitterに対する最高裁判決について書き殴る

お題の通り書き殴りなんで支離滅裂になると思います。

ツイッター上に残る逮捕記事の投稿を削除するよう命じる判決が最高裁からでました。

 

ツイッターの逮捕歴投稿、削除命令 会社側の逆転敗訴 最高裁(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

軽くYahoo!なんかのコメントを見ていると、けっこう反対意見の方が多い印象です。まあそうだろうなと思います。世間一般で考えると、罪を犯して逮捕され報道される人の数<<<そうでない人の数な訳で。今後罪を犯すつもりがない人からすると、自分はそういう人と関わりたくないですとか、犯罪抑止の観点からも犯罪歴は残ったほうが良いとか、そう考える人が多いのだろうと推測します。

 

でもこれ複雑な問題が絡んだ話だと思うので、ファーストインプレッションだけに留まらず、これをひとつの切っ掛けにして、もう一歩深く突っ込んで考えていただきたいです。

 

そうですねまずは・・・ネット永遠晒しを認めるとするならば、刑事罰をその分軽減するべきでは、という議論があろうかと思います。これは裁判中に個別対応されている感じかと思いますが(既に社会的制裁は受けているとして刑期を軽減、みたいな奴)。昭和の頃と今の世の中では全然違うのに、罪の重さは長い期間変わっていなかったりします。こういうの、きちんと議論して法整備すべきではないでしょうか。

 

そもそも報道は公平には行われない問題。

例えば東京大学の学生と、いわゆるFラン大学生が、それぞれ何か罪を犯したとします。前者は大々的に報道される一方で、後者はスルー。いかにもありそうな話です。例えば芸能人だからとか、職業的な理由で大きく報道された人だけがより重い罰を受けることになります。抑止になる一方で、「こういう人は絶対報道されない」パターンがバレたら逆にマズいのでは?とか。

 

また、ネット永遠晒しは、対象者にとっては以後の人生すべての期間に影響するものです。じゃあ、例えば90歳の高齢者と、18歳の若者。両者を同じように晒したとして、実質的に罰として重くなるのはどちらか。どうバランスするか、を考えると個人的には期間の縛りを設けるのが現実的最適解では?と思います。

 

ネット晒しなんて気にしない問題。いわゆる無敵の人にとっては、全然気にならない。むしろ歴史に名を残したいといって重大犯罪を行う者が出てくる問題。

 

誤報誤認(人違い意図的なもの含め)はどうするの問題。大手報道機関ならまだしも、掲示板やTwitterに書いたことなんて書いた本人すぐ忘れるのでは。

 

ざっと少なくともこれくらいの問題はありそうです。そして一番問題なのは、制度や慣習を悪用する輩がいることです。人を救う気もないのに、宗教団体を設立し金儲けする。思想信条もなくただ法を潜脱する目的で政治団体を設立する。正義の振りしたネット晒しで金儲けを企む・・・

 

日本はよく治安が良い国だって言われてますが、ネット上に関しては評価は全く逆でむしろ犯罪大国とされています。日本は銃の所持が認められていませんが、ネット上では「銃乱射」は発生しまくってます。そこの自覚なきまま、昔の感覚で考えていると国がどんどん衰退していくんじゃないかと思います。どうやったら犯罪が減るのか、また被害者に寄り添えるのか。加害者に反省を促すことができるのか。全部のケースにうまく適用できるようなベスト解なんて絶対ないのだから、バランスでベター解を考えるしかないです。そしてバランスブレイカーは・・・ネット上で匿名を良いことに私利私欲で無茶苦茶暴れる奴だ、ってことが見えてきます。

ごく一部の無茶苦茶やる奴のせいで、それを規制する必要が生じて全員が損をする制度変更が行われる・・・よくあります。面白がって遊んでるけど、それ誰得?あなたの利益にもたぶん繋がってませんよ?って言いたくなります。