被害者ビジネス

　世の中には、被害者の立場を利用して、あるいは被害者である振りをして、自分の利益を得ようとする人が存在します。一言でいうと「被害者ビジネス」ですね。2019年3月に広まった、そして関連して同5月に発生し今も終わっていない「ある事件」についても、被害者ビジネスを精力的に行っている人がいると私は感じています。本当の被害者からすると、そういう人は迷惑な存在です。不要な二次災害を起こし、被害者の傷を広げるだけだからです。

　被害者には、被害者と被害者ビジネスを行う人との違いは比較的判りやすいです。そういう人は、本当の被害者ならしないであろう行動を取ります。積極的に前に出ようとする一方で、事件を収束させるような行動は避けます。被害者ならきっと違和感を感じると思います。しかし、外部の人には違いが判りにくいのです。それが厄介な点です。この外部の人、には警察などの行政も含まれます。

　被害者は事件の解決と被害の回復に集中したいのに、こういう存在とも同時に戦わなければなりません。困ったものです。しかし迷惑なものは迷惑です、私を利用しないでください、と訴えていくしかないと思います。