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ボランティアについて考える

 ボランティアとは、コトバンクによると「無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動」のことだそうです。自分の貴重な時間を割いて、困っている方々のために無償で面倒な作業を行ったり、知識を提供してくれたりします。被害者にとっては、大変ありがたい存在です。しかしその一方で、ボランティアが被害者に迷惑をかけている、という話もよく聞きます。どうしてそんなことが起きてしまうのでしょうか。

 

一つの理由として、奉仕に対する考え方に問題がある場合が考えられます。

 

 ある事件災害が発生し、多くの被害者が発生したとします。国(行政)は、被害救済に動きます。できるだけ多くの人を早期に救えるよう、法律の範囲で動いてくれます。しかし、被害の内容は人によって大きく異なります。同じ事件災害であっても、です。ある人にとっては全く困らないようなことが、別の人にとっては致命的な被害になる、というような場合も考えられます。そのような、行政がどうしても取りこぼす個々の問題に寄り添い支援するのが、ボランティアの一つのあるべき姿だと私は考えています。

 全体のことを考えて動くのは行政の仕事。被害者個々に寄り添い、話を聞き、今困っていることに手を差し伸べる。行政は全体を考えつつ、先のことまで想定して環境を整備する。行政とボランティアが、互いに適切な情報交換を行いながら「全体と個」にそれぞれ支援していく。このような環境になれば、効率的に被害回復が行えるのではないでしょうか。

 

 ボランティアなのに全体を優先し、個々の声を聞かないという方は、申し訳ございませんが私は資質を疑ってしまいます。また被害者の為にも、積極的に行政に情報提供を行い、今だけでなく先のことも考えた行動をすべきではないでしょうか。