個人情報ほご自治会

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Googleの「忘れられる権利」対応について

 5年前の記事ですが、欧州では裁判結果に基づいた「忘れられる権利」対応が行われており、専用の申請フォームが稼働しています。

※残念ながら日本は対象外です。

 

Googleに「忘れられる権利」を申請し個人情報を削除するフォームの使い方 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20140602-right-to-be-forgotten-tool/

 

さらに、どれくらいの申請数があったのかを示すレポートも公開されています。

 

Googleが「忘れられる権利」により削除したURLの詳細な内訳が示された「透明性レポート」2018年版を公開 - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180228-updating-google-rtbf-transparency-report/

 

 申請数は右肩上がりに増加していることがわかります。また、審査を通って除外される件数の割合は4割超です。近い将来、同様の権利が日本で認められGoogleも対応を迫られることはほぼ間違いないと思いますが、ならばGoogleも先回りして対応始めれば良いのに・・・と思ってしまいます。Googleが対応を渋るのは、日本ではまだ忘れられる権利に関する法律整備が不十分であること、Googleに対応を強制できるような最高裁判例が無いこと、さらにはGoogle営利企業である故、損得で判断している(相当のコストアップになっているようですので、できるだけ対応を遅らせたい?)ということ等が理由だと考えます。

 

 またグローバル企業を謳いながら、こういう自社に都合の悪いところはローカルな点についても、思う所はあります。2020年は個人情報を悪用した詐欺恐喝などが増加するのではないかと思います。我々も個々にできる防衛策をしっかりと取ったうえで、法改正等の将来の改善に繋がる活動も行っていくことが大切なのではないでしょうか。

 

 

(追記)

内容は少し古いのですが、以下URLの記事も非常に判りやすいです。

(ここへの依頼をお勧めしているわけではありません)

https://www.smartglass-seo.com/blog-516.html