プロバイダ責任制限法の改正案が閣議決定
プロバイダ責任制限法の改正案が2/26に閣議決定されました。一次ソースは以下。
正式名称は「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律案」。長い。担当省庁は総務省。
報道も色々されています。ここでは読売新聞とYahoo!ファイナンスのものを。
国会に提出した、となってますが、まだ衆議院の内閣提出法案リストには載ってませんね。以下。そのうち載ると思います。
国会の委員会審査はまた見ておきたいと思ってますがあまり時間ないですが・・・内閣委員会でやるって理解でいいんですよね。委員名簿 内閣委員会
内容ですが、裁判手続きを簡素化する新制度の創設が骨子で、総務省が去年やっていた研究会が取り纏めたものでしょう。
今国会で成立すれば2022年中に施行される見通しのようです。
Yahoo!ファイナンスのニュースではこの改正でリーガルテックが盛んになると読んでいるようですが・・・どうですかね。クラウドファンディングを使った裁判が上手くいった例が出てくればあるのかもですが。
個人的な感想を最後に書いて〆。ネットの誹謗中傷って、一般的には若年層で問題になっているイメージを勝手に植え付けられていますが、たぶんほんとにやばいのは中高齢者なんじゃないでしょうか?今の若年層って案外学校とかでネットの危険性について曲りなりにも学ぶ機会があると思うんですね。一方で、中高齢者ってそんなの誰からも教わる機会が無かった人が大半なのでは。
おっさんおばさん世代で若いころにディープにネットに浸かってた人は、ネット創成期の無法地帯だった頃を知っているので、その頃の感覚のまま今も滅茶苦茶書いてるって人、けっこう居るんじゃないかなあ。
「どうすれば自分が安全か、どうやれば匿名性が高くできるか」という知識を身に付けるのも良いんですけど、「何をすればダメか、してはいけないこと」も時代によって移り変わります。そっちの知識常識もちゃんと学び、時代に即して自分の行動も変えていかないと、気がついたら変なところにたどり着いちゃっててもう取り返しがつかない・・って状況になるかもしれません。