個人情報ほご自治会

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「ワードサラダ」型の謎スパムサイト対策

 5ちゃんねる掲示板や悪質サイト等への個人情報晒し行為の被害を受けた場合、Google等サーチエンジンの検索結果にも悪影響がでるわけです。なんとか頑張って大元の書き込みやサイトを消すことができたのに、怪しげな検索結果が新たに出てきた、という場合を想定した話になります。

誰かが別の掲示板に個人情報を投稿したのか?とか、新しい悪質サイトができたのか?とか心配になりますね。でも、そうでなくても検索結果に出てくる場合があるのです。それが、「ワードサラダ」型の謎サイトである場合があります。

 

※注意:こういう検索結果は極力直接開かず、URLをコピーしたうえで以下のようなサービス経由で閲覧することを推奨します。

怪しいリンク先を調べたいとき - 個人情報ほご自治会

 

「ワードサラダ」という用語ですが、wikiでは「ワードサラダ(Word salad)、言葉のサラダとは、文法としては正しいが、意味が破綻している文章のこと。」となっています。検索結果がこのような内容で構成されていた場合、サイトの目的は個人情報晒しではない可能性が高いです。こういうサイトの目的は「SEO(検索エンジン最適化)」、あるいは「詐欺」のどちらかであると考えられます。順に説明していきます。

 

まず「SEO」についてです。冒頭で説明したような謎サイト(謎検索結果)を開いてみると、一応文章にはなっているものの、日本語としては意味の繋がらない、おかしな記事で埋め尽くされているページになっていました、という場合です。このサイトは、悪質なSEO会社等が色んなホームページから部分的にワードを抽出・文章化し量産した物の可能性があります。そのようなサイトにあなたの個人情報が含まれていた場合、恐らくはSEO会社は悪意を持ってあなたの情報を抽出したのではなく、「たまたま」選ばれてしまった可能性が高いと思われます、まあ迷惑な話ですが。

 

このようなサイトが存在する目的は、「SEO(検索エンジン最適化)」ですので、要するにあるサイトの検索順位を上げたくてやっているわけです。そういう謎サイトの中には、順位を上げたいサイトへのリンクが埋め込まれています。リンクが多いほどGoogleはサイトの価値が高いと判定するので、そうやって大量生産するわけですね。もっともGoogleもその辺は対策しているので、逆効果になる場合も多いそうですが。

逆効果?はい。もうひとつ考えられる存在目的は、この逆効果をあえて狙ったパターンでしょうね。対象サイトの価値を毀損するためにあえてやっている可能性も考えられます。そういう手法は目的によっては理解できなくもないのですが、それに巻き込まれる人はたまったものではありません。

 

実例として、「DuckDNS」というサービスを使った検索汚染が見られるようです。ただ、これはどこぞのSEO会社等がやっているのか等を含め、私には実態は全くわかりません、完全な憶測です。また、こういった謎サイトを量産するツールも出回っているようなので、SEO会社だけでなく個人が自分のサイトを広める為にやっている可能性もあります。

 

次に、「詐欺」の場合です。検索結果に釣られてクリックすると、怪しげな別のページに飛ばされたり、変なウインドウが開いてソフトをダウンロードさせられそうになってり・・・という奴です。こういうのは、ウイルスやマルウェアに感染させる事が目的か、あるいは検索結果を餌とするフィッシング詐欺類の可能性が高いと考えられます。またこのようなサイトは、SEOの場合と違って悪意を持ってデータを集めている可能性がありますので要注意です。検索結果は開かないほうが良いでしょうし、サイト内リンク等も極力踏まないほうが良いでしょう。

 

上記「SEO」「詐欺」のどちらにせよ、Googleはこのような検索結果を「ゴミ」と判定していますので、以下の記事のリンクからガンガン報告してやればOKです。

chizunokai.hatenablog.com