個人情報ほご自治会

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古いコンテンツ削除について色々

①「サイトが閉鎖されたが、Googleで検索するといまだに自分の情報が出てくる」という話について。

 

サイトが消えてもGoogle等サーチエンジンの検索結果はすぐには消えません。

わかりやすいよう、サーチエンジンをお弁当屋さんに例えてみます。お客さんからお弁当のオーダーが入る(=検索が行われる)と、お弁当屋さんは作り置きしてあった商品(キャッシュ)を出しているのが今の状態です。毎回材料から作る(元のサイトへ情報を取りに行く)ことはしていません。そのため、サイトが閉鎖してもお客さんのオーダーに応えることが可能な状態はしばらく続きます。まあ実際は作り置きを渡さず見せるだけなので、ちょっとお弁当屋さんとは違うんですがそんなイメージをお持ち下さい。

じゃあいつまで表示されるのか?ですが、お弁当屋さんは定期的に作り置き商品の中に賞味期限切れ(=サイト消滅あるいは内容更新)が発生していないかをチェックしています。そのチェックで賞味期限切れが検出されれば、該当商品は入れ替えられるか品切れになる、つまり検索に出てこなくなります。つまり待てばいずれ消えるということです。じゃあそのチェックはいつ行われるの?ですが、店主は非常に気まぐれなので、いつ動くのか全くわからないのです。お客さん側にそのスケジュールを教えてもくれません。それは明日かもしれませんし、1カ月先かもしれません。

そんないつになるかもわからないお弁当屋さんのチェックを待っていられない、という場合にお客さん側が行うのが「古いコンテンツの削除」申請です。「この作り置きの弁当、賞味期限切れているよ」と店主に教えてあげることで、定期チェックよりも早期に店頭から消すことができるというわけです。

こんな感じでわかりやすくなったでしょうか。細かい技術的な話は全く理解する必要なく(私も全然わかってません)、これくらいのイメージを持てば十分だと思います。

 

②Googleで古いコンテンツの削除申請すると「エラー このURLの削除リクエストは既に行われています」と出る。

 

これは、その商品(URL)に関する指摘(申請)があなた以外のお客さんから既にあったことを意味します。お店側が受け付ける申請は、ひとつのURLに対してひとつだけという決まりになっています。申請から削除までは数日かかりますから、あなたが申請しようとした時よりも前に誰かが申請していたのならば、思っていたよりも早く消えることになるでしょう。

 

③Googleで古いコンテンツの削除申請すると「エラー このURLの削除リクエストは既に行われています」と出る。

 

これに関しては明確な事はわかりません。何故ならGoogle側が理由を明確に公開していないエラーだからです。ただ、サイト単位で一定期間内に受け付ける申請数に上限があるようです。これは悪戯防止ということだと思います。故にこのエラー表示が出た場合、とりあえず解消するまでしばらく待つしかありません。お店に例えるなら大混雑で入店制限がかかったような状況でしょうか。エラー発生前に申請されたURLが消えた数だけ新たに申請枠が復活するっぽいですが、このあたりは定かではありません。そのエラーが出てから1日程度経てば確実にロック解除され再度申請できるようになることも確認しています。ただ、沢山の方の申請が殺到しているような場合だと(あるいは少数の方が大量に申請しているような場合もあります)、あなたが申請する度にこのエラーに出くわす、なんてことも考えられます。

 

なお、Yahoo!に関してはGoogleの検索システムを流用しているので、Googleから消えればYahoo!からは消えます。一部Googleでは出ないのにYahoo!だけ出てくるという場合も確認していますが、それはGoogle側にまだ情報が残っているのだと思います。Googleは持っているデータを全て表示するわけではなく、選んで出しているのですが、その選び方がYahoo!とGoogleでちょっと違っていることが理由ではないかと。この場合は、対象のURLをGoogleへ削除申請してください。

 

Bingのコンテンツ削除ツールは何をどうやってもエラーが出る状態なので、「Bing に関する問題を報告」から申請してください。

 

その他のマイナーなサーチエンジンですが、日本のシェアを考えるとGoogleとYahoo!とBIngで100%に近いですので、基本的に気にしなくて良いと思いますし、時間経過でキャッシュは消えるという点もGoogle同様だと思われます。知らんけど。

 

それと「一度消えた情報がまた出てくる」これに関しては色々ありますが・・・

まず「あなたの情報がもともと含まれていたが、今まで検索に出ていなかったページのキャッシュが存在していて、それが新たに検索に出てくるようになった」という場合があります。これはしっかり探して見つける度に潰していくしかないです。表ページだけでなくソースコードに情報が埋められている場合もあります。

 もう一つの場合が厄介で、「申請して消えた筈のURLがまた検索に出てくる」というものです。これは現時点ではGoogle側の仕様だと考えています。本当にGoogleがデータを消していれば出てくる筈がありませんので、実は表示していないだけで消してはいないのでしょう。これは再度申請するしかありません。