Google「古いコンテンツの削除」:個人情報をGoogle検索結果から消したい!①_
Google検索結果から個人情報等を削除したい場合に行う対処についてご説明します。例えば自分の名前をGoogleで検索してみたら(いわゆるエゴサーチ)、不名誉な内容と一緒に、名前と住所がある掲示板サイトに投稿されているのを発見した!というような場合です。
(2020/8/2追記)
別記事にてほぼ同内容を改めて詳しく解説しております。そちらの記事をご覧ください。
手順としては、
①証拠の保全(pdfファイル化)
②関係各所への通報相談(場合によっては警察へ被害届提出、開示請求等)
③サイト運営者を調べ削除依頼を出す(例えば掲示板運営者。ただし状況による)
④無事消えたらGoogleへ削除リクエストを出す
の順になるかと思います。②と③は同時か、あるいは逆順でも良いかもです。
さてこの記事でご紹介するのは、サイト上では既に情報が消えているのに、Googleの検索結果にはまだ出てくるという場合です。上記でいうと④の対処になります。サイト上から消したい場合、つまり③の手順ですが、具体的にはサイト管理者かホスティング先等に連絡要請することになります。詳しくは別記事を参照ください。(それが一番難しく、一筋縄ではいかないのですが・・・)
ちなみに、素人が書いていますので専門用語の使い方や解釈は多少間違っている可能性があります。多少間違っても雰囲気で伝わるだろう運転で書きますゆえ、明らかにおかしな点があればご指摘いただければ都度訂正させていただきます。
まず、削除したい情報の探し方ですが、対象サイトが絞り込めていれば次の方法が簡単です。
Googleの検索枠内に、次のように入れて検索します。
site:(ドメイン名) スペース (さがしたいもの)
例えば本ブログのトップページURLは「https://chizunokai.hatenablog.com/」ですが、ドメイン名は「chizunokai.hatenablog.com」になります。つまり//と/の間がドメイン名です(www.は不要です)。site:をドメインの前に付けて検索すると、その中で探しなさいという指令になります。例えば本ブログの中から「自治会長」という文字列を探したい場合は、以下のように検索します。
検索結果に「約115件」とありますが、これは本ブログ内の115個のURLに自治会長という文字列が含まれていたことを示します。例えばもし本ブログが悪いサイトであり、勝手に自治会長さんの個人情報を掲載していることが判っている場合は、このようにして探し出すことが可能です。ただしこの方法で調べたからといって、必ずしも全てを網羅できている保証はありません。あんまり新しいものは検索に出て来ない場合もありますし、逆に既に消えているのに出てくる場合もあります。ただGoogle検索から特定のサイトの中にある情報を探して削除したいのであれば、この方法で探すのが一番確実簡単です。
検索結果から削除したい(削除すべき)URLですが、上記画面の青文字タイトル部分あるいは緑色の文字列上でマウスを右クリックし、「リンクのアドレスをコピー」を選べばコピーできます。サイトを開く必要はありません。
さて、運営者へ個人情報の削除を要請し、無事サイト上からは消されたとします。冒頭でご説明した①~③のステップまで完了しました。ところがすぐにGoogle検索結果からも消えるかというと、そんなことはありません。Googleは検索結果を独自データとして保管しており、それが更新されるまでは表示され続けてしまいます。しかも更新はいつ行われるか分かりません。そこで、Googleに対して「もうこの情報は消えたよ」と通知してデータ更新を促してやるわけです。これが「古いコンテンツの削除」申請の概要です(本来加害者側が責任をもってここまで削除申請すべきなのですが、大抵の場合そこまでは対応されない為、被害者側がやらざるを得ません)。
ちなみに、この申請は誰でも簡単にできます。当然ながら弁護士や削除屋に頼む必要は全くありません。
1.Googleアカウントを作成する
既に持っている場合はそれを使ってください。無い場合は作成する必要があります。 詳しくはこちらをご覧ください。
Google アカウントの作成 - Google アカウント ヘルプ
ご自分でGoogleアカウント=メールアドレスを作成します。そしてGoogleにログインした状態で申請を進めます。
2.古いコンテンツの削除を申請する
申請用のページから、検索してヒットしたURLをひとつずつ申請していきます。所定の枠内に消したいURLを記入し、送信するだけです。簡単ですが、詳しく説明していきます。まず、Googleアカウントにログインした状態で、以下のリンクにアクセスしてください。
アカウントに未ログインの状態で上記にアクセスすると、ログインを促されると思いますのでログインしてください。
すると、以下の画面になりますので、後は以下の2ステップを行います。
①枠内に消したいURLをコピー&ペーストする
②「削除をリクエスト」ボタンをクリックする
基本的にはたったこれだけです。「削除をリクエスト」を行うと、URLの解析作業が行われます。申請したページ全体が既に削除されていた場合は、以下のような結果が表示されます。そしたら左下の「削除をリクエスト」を押して完了です。
上記のOKを押すと、もとの画面に戻ります。最上段に申請したURLが表示され、ステータスは「保留」となります。後は待つだけです。
この「保留」が「削除済み」になれば検索結果からは完全に消えます。先行してスニペット(ページの説明文)が消えるようです。しかしこの「削除済み」状態では、Google側はまだデータ自体を所有しています(ちなみに右端の「再登録」を押すと検索結果に再度表示されるようになってしまいます)。このまま(数日程度)待っていると今度は「期限切れ」に変化します。これでようやくGoogle側のデータも削除されます。・・・される筈なのですが、稀にしばらくしたらまた検索結果に出てくる場合があるようです。ですが大抵の場合は気にしなくても大丈夫かと思います。この理由は私にはわかりません。過去のフォーラムを読んでも理由がわかりませんでした。中の人は「特殊な調べ方をしているだけだから、気にしなくても良い」というようなことを書いていましたが。
以上は、問題となる検索結果の元となるページ自体が削除されていてる場合です。
一方、対象のページ自体は消えずに存在するものの、対象の「書き込み」自体は消えてる場合もあるかと思います。例えば掲示板サイトに個人情報の削除を要請したところ、全体の削除はされずにその書き込み部分だけ削除された場合です。この場合は、URLの分析結果が以下のようになります。
「はい」にチェックをいれ、「次へ」をクリックします。すると以下のウインドウが表示されます。
さらに、「スニペット・・・」にチェックをいれ、「次へ」をクリックします。
このとき、枠内に「検索結果には含まれるが、最新のサイト上では既に消えた文言の一部」を記入します。例えば、検索結果にあなたの名前や住所がヒットしたが今はサイト上ではその部分のみ削除されている場合、その名前や住所の一部をここに記入してやります。後は「削除をリクエスト」を押して完了です。
要するに、Googleに対して「検索結果に含まれているデータは古いです。最新のサイトでは、この部分はもう消えてます。至急Googleが持っているデータを更新してください。また、対象ワードが消えている以上は、検索結果からこのサイトを外してください」という申請をするわけです。
こちらも数日待てば検索結果から消えます。もしステータスが「拒否」になった場合は、上記枠内に記入する単語が間違っている可能性が考えられますので、もう一度確認し直して申請してみてください。
以上となります。長々とご説明しましたが、一度理解し経験すれば非常に簡単ですし、おそらく誰にでもできる申請です。この程度のものであれば、弁護士や削除屋その他に依頼する必要は全くないと思います。もし機会があれば(無いほうが平和で良いのですが)、今後の経験値を積むためにも、ぜひご自分でトライしてみてください。