個人情報ほご自治会

インターネット初心者が、ネットに溢れる悪意と戦う為の知恵を共有する場所

6/1 Yahoo! 「個人に対する誹謗中傷等を内容とする投稿への対応について」

先日より問題になっている、SNS等における誹謗中傷等への対応について、Yahoo!が本日付でリリースを出しています。TwitterやLINE等のSNS運営会社だけでなく、大手ポータルサイト業も自主的な取り組みとして動き始めました。

 

about.yahoo.co.jp

 

一部抜粋しますと、「1日平均約2万件の不適切な投稿(記事との関連性の低いコメントや誹謗中傷等の書き込みなど)の削除を行っています。」とあります。なかなか凄い数ですね。そしてこれって「2万人も不適切(と判断される)投稿を行っている人がいる」のではなくて、恐らくはそれより相当少ない人数が、繰り返し同じ内容を投稿していると推測されます。だとするとAIの活用は案外簡単なのかもしれません。ぜひいろんな掲示板に技術を無償提供してやってくださいな。

 

また、リリースでは「これら課題をデジタル時代に即した共通規範に基づき解決すべく、議論を行う場である検討会を2020年6月中めどに設置します。」と記載されています。この検討会とは、2月に発表していた「検索結果とプライバシーに関する有識者会議」の件とは別なんですかね。この有識者会議の結果はまだ公表されていません(開催されたのかも不明です、コロナの影響で先送りになっていた可能性がありそうですが・・・)。まあ記載内容からみて多分別件と思われますので、こちらについても早期に内容を公表していただきたいものです。

 

先日の事件が切っ掛けとなり、国会・法務省や総務省・TV局・SNS業界団体・大手ポータルサイト・・・続々と問題対応に動き始めました。今後プロバイダや携帯キャリア等に対しても、何かしらの対策が求められるようになるのかもしれません。法整備も進んでいくことになるでしょう。この流れは決して一過性ではなく、大きな構造変化に繋がるものだと感じます。背景にあるのは理不尽な行為に対する悲しみと怒りであり、その「熱」を匿名の相手に対して、正当な手段でリアルに伝えられるようになる事を、今は多くの人が求めているのだと思います。